往診を行う意味
寝たきり等の患者様は特に、口腔内のケアが不十分になりがちです。口腔内のケアが不十分になると、肺炎の原因となったりすることで高齢者では特に命を脅かす事にもなりかねません。その為に、往診でお口の中のお掃除などのケアを、習慣的に行う事はとても大切な事です。
また、虫歯や歯周病等の様々な疾患で歯をなくすことを防ぐ事も大切です。物を噛むという行為は多くの場面において重要な役割をはたします。脳が刺激されるのはもちろんの事ですが、物を噛み、食べるという行為は、よりよい老後を過ごすためにもとても大切な事であると思います。
お口のトラブルを放っておくと、抜け落ちてしまった歯を間違えて飲み込んだり、合わなくなった入れ歯を飲み込んでしまったりなど、重大な事故につながることもあります。できる限りお口のなかの健康を維持するためにも、お口の中の治療やケアを行いましょう。
往診を行うには、基準があります。
往診での診察や治療を受けられるかどうかには、基準があります。
基本的に往診を行うには、治療を受けられるご本人様が、ご病気等で通院することが困難である場合に限られます。
通院困難な主な理由例
・脳疾患(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)による歩行困難
・心疾患(心筋梗塞・心不全・狭心症など)による歩行困難
・糖尿病による歩行困難
・腎不全による歩行困難
・リュウマチによる歩行困難
・パーキンソン病
・認知症
・腰椎・脊椎・股関節などの変形による歩行困難
・胃ろう
・その他歩行困難、通院困難な状態
◇往診で行うよくある治療
虫歯治療
外来と同じように、歯を削って詰め物や被せ物などを行います。
歯周病治療
歯周病の原因となる歯石を取り除き、消毒などを行いながら、歯周病がこれ以上進まないように治療を行います。
入れ歯
失ってしまった歯の代わりに、新しく入れ歯を作ったり、現在ご使用中の入れ歯の調整や修理、若しくは新しく作りなおしたりします。
お口の中の状況やご使用中の入れ歯の状態を見ながら最も良い方法を選択します。
抜歯
歯周病など様々なことが原因で歯を抜かなければならない場合があります。
口腔内のケア
衛生士が、歯や舌や頬など、お口のなか全体のケアを行います。機械を使ってお掃除をしたりもします。